スプラッタ・デ・ストラッテ

シナリオ詳細

プレイ人数
3 - 3人
プレイ時間
88
GM要否
不要
概要
「いいいいい、あ」 優花が全力で首を捻り上げると、そいつはとっても苦しそうな声を出した。 骨が折れていく不快な鈍い音は少しずつ大きくなり、首筋にうっすら赤い液体が滲んでいく。 「いぁあああ、あっ……」 ぶちり、と千切れる音。 勢い良く吹き出る液体を気にもせずに、笑顔で肩口の肉に齧りついた。 「ああ、うまっ。歓迎会って事で、一番美味しい所は二人にあげる」 彼女はそれの下半身を真っ二つに裂き、僕らに投げてきた。 生暖かい右足を、思わずキャッチしてしまう。 「ほら、早く食べないと。さっきも言ったよね?この森にはこいつらしか食べ物がないって」 躊躇う僕らを心配そうに見る彼女の服や口元は、赤く赤く汚れていて。 「これは苺なんだよ、僕。いちご、イチゴ、すとろべりー」 「そうそう、目を信じない。舌を信じないと」 覚悟を決めて齧りつく。 口の中に広がる味は間違いなく甘酸っぱい苺。 目の前にあるのは人型奇怪生物の残骸。 彼女の言う通り、今は視覚なんか信じたくない。 「……」 左足を貰った彼は、切り口から流れる果汁を躊躇いながら飲んでいた。 「さ、腹ごしらえも済んだ事だし、さっさとこの森を脱出しましょ?」 果汁で汚れた笑顔を向けてから、彼女は僕らを置いて歩き出す。 放り投げた骨が、地面に落ちた瞬間に『苺のへた』に変わった。